
◆お散歩の途中で、すぐにでも感染してしまうかもしれない数々の伝染病。これらの伝染病は、「混合ワクチン」として同時に予防することが可能です。現在、8種または9種混合ワクチンが主流となっており、ベルノス動物病院では、免疫原性(免疫を作ろうとする力)が高く、ワクチン製造時のウイルス変異が少ない8種混合ワクチンをおもに使用しています。このワクチンは、3大伝染病といわれるジステンパー、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パルボウイルス感染症のほか、犬パラインフルエンザ、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ病を予防します。
◆ワクチンの副反応により、顔が腫れたり、かゆみが出たりしたことがあるワンちゃんの場合は、ワクチンの打ち方を工夫することで、これらの副反応発生を防止あるいは軽減することが可能ですので、ご相談ください。当院で用いているワクチンは、経験上、このような副反応が起こりにくいワクチンだと考えております。
◆ところで、子犬へワクチンを接種する場合、子犬たちは生後45~60日齢くらいまでは、お母さん動物から譲り受けた母子免疫(移行抗体)をもっており、この母子免疫は、ワクチンによる免疫と干渉する(=ジャマし合う)ことが知られています。したがって、本来は母子免疫が消失した時点でワクチンを接種することが望ましいのですが、母子免疫が消失し、ワクチンによる免疫ができるまでの間、すなわち「ブラック・ウインドー」と呼ばれる短い期間に、伝染病に感染してしまうリスクが最も高くなるのです。最近のワクチンは、この干渉作用が起こりにくくなっており、より早い時期からの接種も可能ですので、詳しくは当院スタッフまでご相談ください。その動物に合ったパーフェクト・ワクチンプログラムをご提案いたします。