最近、メディアでよく話題にのぼるマイクロチップ。ベルノス動物病院では、動物を家族同様に考えている飼い主さまに対して、マイクロチップの挿入をオススメしています。以下、Q&Aで・・・。
- マイクロチップってなあに?
- マイクロチップは、世界標準の身分証明書。
マイクロチップは、直径約2ミリ、長さ約10ミリ(ちょうど、つまようじ頭の“クビレ部分”くらい・・・)のとても小さなIC識別器具で、これをワンちゃんやネコさんの皮下に挿入します。この“チッピング”というわずか2~3秒の操作を行うだけで、その動物は、世界中どこへ行ってもあなたの家族であるという国際的な証明書を手にすることができるのです。
- どんなメリットがあるの?
- 災害時や盗難にも威力を発揮します。
動物が迷子になったり、災害や事故に巻き込まれて保護された場合、動物保護センターや動物病院などでは、特殊な読み取り機器(スキャナー)をその動物にかざします。するとスキャナーは、動物体内のマイクロチップ情報を瞬時に読み取り、15ケタの固有番号を表示します。この番号をデータ登録機関に照会することで、飼い主さまがどこの誰か、直ちに判明するのです。
- チッピング(埋め込み、挿入)って、痛くない?
- 一瞬で終わるチッピング。
“挿入”とはいっても、それは、通常の注射となんら変わりません。もちろんチクッとはしますが、専用のインジェクター(注射器)を用いて2~3秒で終了します。もちろん麻酔をかける必要もありませんし、その後の通院も不要です。
- いつからチッピングが可能?
- 生後2カ月齢以降に行うことが一般的です。
ワンちゃんの場合は生後2週齢から、ネコさんの場合は生後4週齢から可能となりますが、通常はもっとあと、生後2~3カ月齢以降に行うことが多いようです。
- データ管理は、どこがどうやって行っているの?
- 日本では、「AIPO」1カ所だけ。
日本では現在、「AIPO(アイポ)」という組織が唯一、データベースの管理を行っています。AIPOとは、「動物ID普及推進会議」の略称で、全国動物愛護推進協議会の4団体と、(社)日本獣医師会が共同で設立した非営利・公益団体です。
- チッピングの費用はいくら?
- データ申請に伴う書類作成料を含め、4400円(税抜4000円)となります。これに、チッピング前の診察料が880円(税抜800円)かかります。なお、チッピングをしただけでは登録されたことにはなりません。当院では、「ISO通信規格適合のマイクロチップ」を使用しており、国際的なデータベースの共有が可能となりますが、前述のAIPOに対してお支払いいただく登録手数料が、別途1050円(税込)かかります。(この登録手続きは、当院で無料で代行することもできます。)
- 予約は必要なの?
- いいえ、予約の必要はございません。
当院では、常時2頭分のマイクロチップをご用意しておりますので、ご予約は不要です。ただし、チッピングの頭数が多い場合は、予めご連絡いただきますと助かります。
- 実際のマイクロチップ、見てみたいのですが・・・
- デモンストレーション、行っています!
「マイクロチップって、いったいどんなものか、実際に見てみたい!」とお考えの飼い主さま、どうぞお気軽にお声がけください。いつでもご覧いただけます。ヌイグルミを用いた実際のチッピング操作を見ていただくこともできます。