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避妊・去勢手術
避妊・去勢手術 発情の煩わしさや、無計画な妊娠を防ぐため、避妊・去勢手術は有用な手段となります。
ワンちゃん、ネコさんともに、6~7カ月齢から手術が可能となりますが、動物の発育状態などによりその時期は異なりますので、詳細は診察のうえ、お話しさせていただきます。
また、避妊・去勢手術は、男のコの場合、精巣腫瘍、前立腺疾患、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫などの病気を、女のコの場合は、卵巣腫瘍、子宮疾患、乳腺腫瘍などの病気の発生リスクを軽減させます。

費用、入院日数などの詳細は、お電話でお問い合わせください。

■■安全な避妊・去勢手術を行うために■■

多くの場合、避妊・去勢手術は“健康な”ワンちゃん、ネコさんに対して行われます。ベルノス動物病院では、避妊・去勢手術といえども、ほかの手術と同様に動物の安全を最優先し、以下の方法により実施しています。
[1] 麻酔前の全身的評価
一見健康そうなワンちゃん、ネコさんにみえても、それは見かけ上のこと。どんな病気が隠されているかわかりません。当院では、手術前には必ず、血液検査を含む麻酔前の全身的評価を行います。そして、麻酔の安全性が確実に担保されていることを確認したうえで、手術のプランニングに入ります。
また、手術に関しての具体的手法、麻酔方法、考えられるリスク、費用などについても事前に十分に説明を行い、飼い主さまのご理解が得られるように努めています。
[2] 最適な麻酔方法の選択
麻酔をかけられるワンちゃん、ネコさんは、一つとして同じ状態のものは存在しません。たとえば太っている動物の麻酔は“かかりにくい&覚めにくい”傾向がありますし、高齢の動物であれば、肝機能や腎機能の低下にも注意しなければなりません。
当院では、画一的な麻酔方法ではなく、個々の動物の状態に合わせた最適な麻酔方法を選択しています。使用する麻酔前投薬(鎮静剤など)、麻酔導入剤、吸入麻酔剤などの種類や用量の組み合わせだけでも大変な数となりますが、体格・年齢や麻酔前の全身的評価の結果を考慮したうえで、最適な“ONLY ONE”を選びます。
[3] 麻酔モニタリング(バイタルサインチェック!)
麻酔や手術による侵襲は、ワンちゃん、ネコさんにとって相応のストレスとなり、身体のさまざまなところで変化がおこります。これらは心拍数、呼吸数、血圧、体温の変化や不整脈の発現などとなって現れます。
当院では、動物専用に開発された最新のモニタリング機器を用いて麻酔中の動物のバイタルサインをチェックし、偶発的な事故を未然に防ぐように努めています。チェックする項目は、心電・心拍、血圧、動脈血炭酸ガス分圧、呼吸数、動脈血酸素飽和度、麻酔ガス濃度、体温などです。
[4] 完全リカバー(回復)までしっかり管理
麻酔が切られると、動物は数分以内に動き始めます。このとき、いかにスムースな覚醒が得られるかが、麻酔医としての獣医師の腕の見せどころです。バイタルサインを監視しながら動物の状態を見きわめ、「Aというクスリが切れるころ、Bというクスリが効き始め・・・」などというようなこと(薬物動態)を考えながら、微妙な“間合い”を取って麻酔機器をオフにします。
そして、動物が完全に立ち上がり、完全なリカバーを確信した時点で飼い主さまにご報告させていただきます。「ご安心ください!手術が無事に終わりました。○○ちゃん、本当によく頑張りましたよ。」・・・飼い主さまにお電話でご報告したのち、十分にトレーニングを積んだ動物看護師たちにあとの仕事が引き継がれます。

なお、現在ではほぼ例外なくペインコントロール(鎮痛剤による痛みの制御)を行っており、動物たちの手術後の痛みを最小限にするよう努めています。